User-Agent Client Hints とは
User-Agent ガイド
ブラウザ業界は、User-Agent 文字列が過度に詳細でユーザー追跡(フィンガープリンティング)に悪用されるという問題を認識しました。その代替として登場したのが User-Agent Client Hints(UA-CH) です。
何が変わるのか
UA-CH はブラウザ・プラットフォーム・モバイルかどうかといった情報を個別の HTTP ヘッダーに分けて提供し、サーバーが必要な情報だけをリクエストできるようにします。デフォルトで公開される低エントロピーのヒントは次のとおりです。
Sec-CH-UA— ブラウザのブランドと主要バージョンSec-CH-UA-Mobile— モバイルかどうか(?0 / ?1)Sec-CH-UA-Platform— オペレーティングシステム名
高エントロピーヒント
正確な OS バージョン、端末モデル、アーキテクチャなどの詳細情報は、サーバーが明示的にリクエストしたときのみ受け取れます。こうして、デフォルトで公開される情報を減らし、必要なときにだけ詳細情報を得る仕組みです。
従来の UA は無くなるのか
すぐに無くなるわけではありません。Chromium 系は UA 文字列の詳細バージョンを固定(reduced UA)する方向へ段階的に変えており、JavaScript では navigator.userAgentData で UA-CH にアクセスできます。
サーバーログの分析や統計は、当面 UA 文字列と UA-CH を併せて考慮するのが安全です。